感情をコントロールするために自分を客観視する(アソシエーションからディソシエーションへ)

ムービーマインドセラピーでは過去に起きた出来事による心の傷の痛みを消すために、セラピストはクライエント自身が自然な形で、自分のことをまるで他人を見ているかのように客観視することを援助していきます。

 

どうして客観視かと言えば、トラウマ体験に押しつぶされているクライエントは常に主観的にその時の感情に浸りながら傷の痛みを大きくしています。

だからこそトラウマ治療の神髄には、クライエント自身が感情をコントロールしていくために、トラウマ体験を他人の出来事のように客観視していく必要があるのです。

 

 

ここで例え話です。

以前、僕がとある雑貨屋さんにフラフラと入ってみると、僕の目の中に映画「ゴーストバスターズ」の人気キャラクター“マシュマロマン”の人形が飛び込んできました。

「うわぁ~マシュマロマンだ!」衝撃的でした。

 

前から欲しいと思っていたマシュマロマン人形だったからです。

写真では見たことがあったのですが、リアルに見るのは初めてでした。

長年あこがれてきたマシュマロマン人形。

そして思わず手に取ると・・「やっぱりいい!すごく欲しい!絶対手放したくない!」と、ワクワクドキドキ興奮の感情が湧き上がっていました。

 

 

アソシエーション

あれから数年が経過し、たまたまテレビをつけていると映画「ゴーストバスターズ」が放送されていて・・・。

 

その時です。僕の目の前には、あの時の雑貨屋でマシュマロマン人形と遭遇しているシーンが鮮明に飛び込んできたのです。

 

主観的に自分の目を通して見ているマシュマロマン人形に釘付けになっています。

まるでタイムスリップして、まさに今、体験しているようで、胸の鼓動がドキドキしているのを感じています。

これを言語化するならば、「僕、岩元應和はマシュマロマン人形を見ている!」と、現在形で表現することができます。

 

この状況をPTSD症状に置き換えて考えると、フラッシュバック(再体験)に当たります。

主観的な(自分の目を通しての)映像記憶を伴って、その時の感覚や感情、認知や思考が生々しく蘇ってくる現象です。

 

この例では、テレビに映っていた映画「ゴーストバスターズ」がトリガーとなって、あの時の雑貨屋での出来事を鮮明に再体験したのです。

このような脳内に蓄積された過去の体験を、現在の自分に重ね合わせ一体化するような主観的な記憶の引き出し方をアソシエーション(連合)と言います。

 

アソシエーションの特徴は、過去の出来事を思い出した時、今まさにその体験をしているかのようなイメージを抱き、その時の感情が結びついたまま蘇ってくることです。これぞまさしくフラッシュバックの原理です。

ですので、過去の出来事に結びついた感情が不快なものであれば不快感を、快楽な感情であれば心地良く楽しい気持ちに浸ります。

 

 

ディソシエーション

あれから数年が経過し、僕の部屋に来た友人が棚に飾ってあるマシュマロマン人形を見て言いました。

「おっ、マシュマロンだ。懐かしいなぁ~。これ、どこで買ったの?」と。


そこで僕はあの時の雑貨屋での出来事を思い出そうと過去の記憶を探っていました。すると僕の頭の中に、ある映像が浮かんできました。

 

それは、あの時の僕がマシュマロマン人形を手に取っているシーンです。


これを言語化するならば、「彼、岩元應和はマシュマロマン人形を見ていた!」と、(他人事のように)過去形で表現することができます。

 

このような、現在の自分から過去の自分主演のテレビや映画を眺めるような客観的な記憶の引き出し方をディソシエーション(分離)と言います。


ディソシエーションの特徴は、過去の経験をまるで当時の自分主演の映画を見ているかのように客観的な立場でイメージすることから、出来事自体の記憶やその時の感情を冷静に振り返ることができることです。


フラッシュバックの時と同じような感情に浸ることはありません。

 

 

 

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